
映画『国宝』を観てから、久しぶりに歌舞伎への熱がふつふつと戻ってきている。
10代から20代半ばまでは歌舞伎好きの母の影響で、春と秋の公演を毎年のように観に行っていた。
今ではすっかり足が遠のいてしまい、ふと「そういえば観劇好きだったな」と思い出す。
同じく『国宝』を観た友人から「松竹座が閉館する前に、一緒に歌舞伎を観に行きません?」と誘われた。
どうやら大阪・松竹座は2026年5月で閉館するらしい。
あんな大きな劇場で歌舞伎を観たことがなかった私は、迷う間もなく「行く」と即答していた。
1月10日に訪れた大阪・松竹座は、圧倒されるほど大きくて、舞台装置の迫力もすごかった。
演目『らくだ』では回転舞台が使われ、暗転した舞台の上で床がぐるりと回り、長屋から大家の家へと一瞬で場面が切り替わる。
さらに別の演目『祇園祭礼信仰記』では迫りが使われ、舞台下に金閣寺の屋台が下がるのと入れ替わるように、最上階の窓から幽閉された尼が神々しく現れた。
松竹座が閉館する前に歌舞伎を観ることができて本当に良かった…と余韻に浸っていた数日後に、
同じ友人から「『さよなら松竹座公演 五月大歌舞伎』を観に行きません?」と誘われた。
私は迷う間もなく「行く」と即答していた。
チケットが取れますように。

