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マタニティ体験記⑬ ~ジャッジメント・デイ 編~

マタニティ体験記⑬ ~ジャッジメント・デイ 編~

【前回までのあらすじ】
カーネル・サンダースを召喚し、ついに陣痛を呼び寄せたサラ・コナー(菱田好美)。
あとは産むだけ! 溶鉱炉(※出産室)まで、あと数歩……!

※ここからは、妊娠や出産に関することにセンシティブな方は、読むのをお控えくださいませ。


ついにやってきた対決の日…!!

 

「……痛い気がする」

最初は“気がする”だったのに、数十分後には

「痛い… … 痛い…… 痛い…… 」

寝ようとしても寝られない。


「陣痛が10分間隔になったら病院へ」と言われていたのでじっと待つものの、


中々そこまでは至らずで…

そうして気づけば―

朝。🐔🌞

「寝てへん……」

徹夜でダメージを負った体を引きずりつつ、朝6時、ジョンに連れられて病院🏥へイン。


想定の範囲外

👩‍⚕️「は〜い失礼します……うん、子宮口はまだ3割しか開いてないですね。
  まだまだですよ〜!」

30代後半、実質徹夜。

この時点で体力・メンタル共にほぼゼロ。

コロナ禍で付き添いは不可。

 
病室には私ひとり。

 
痛みは刻一刻と強まり、理性という名の盾は完全に崩壊🤪


地獄の耐久レース

痛すぎて全然ラマーズ法(ヒッ・ヒッ・フーのやつ)が出来ない。

痛みが最上級に来ているタイミングで、「フー」の吐く呼吸を使って痛みを逃がすのである。

そう、呼吸を制しないと鬼には勝てない。

(引用元:https://kimetsu.com/anime/news/?id=52476)

出産が、鬼殺隊の最終選別試験だったなんて……😱。

数時間後、大声で叫び続け過呼吸寸前🤪の私に、先生の優しいけど鋭い一言。

「痛みに弱いんだったら無痛分娩にしてくれたらよかったのに〜」


その後、激しい痛みに耐えながら、背中を丸めて脊髄近くに麻酔の針を通されるときは、

崖の上の平均台を渡っているような緊張感でした。

そう、結局、先生にご迷惑をかけ、無痛分娩に切り替えてもらったんです。

麻酔もできるスーパー産婦人科医だったんです😿

 

 

 

そうしたら、痛みはあるけど我慢できる範囲に落ち付いて…、

 

 

あとはフルマックスでイキむ!!!

 

出ない!!

 

 

吸引や!!!!(赤ちゃんの頭を掃除機みたいので引っ張り出すやつ)

出ろぉぉぉぉ

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すぽん

(👆吸引されて頭がコーンヘッド)

その瞬間、これまでの壮絶な痛みや

体全体を支配していた緊急事態感は無くなり、

 

放心。。  おわった・・・・・。

 

 

👍

 

 

 

病院に入ってから約8時間。


初産婦の平均は12~24時間らしいので、客観的には“超安産”。

でもね……

実感としては、完敗だった。(個人の感想です)

いったい何に負けたのかは分からない。

ただ、何かとの戦いに負けた気がした。


そして…

 

生まれた赤ちゃんは可愛い🤱。

ボロボロの体に、24時間ずーーっと様子見してなきゃいけない、

電源オフなんて出来ない存在👶が急にできたことで、

敗北感は意識の遠くに行ってしまった。

 

 

 

 

しかし、子供が順調に育ちだしたことを実感できた頃、

 

 

その思いはまたやってきたのだった。

 

 

「まだ戦いは終わっていない👹」

ダダンダンダダン……

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