
【前回までのあらすじ】
カーネル・サンダースを召喚し、ついに陣痛を呼び寄せたサラ・コナー(菱田好美)。
あとは産むだけ! 溶鉱炉(※出産室)まで、あと数歩……!
※ここからは、妊娠や出産に関することにセンシティブな方は、読むのをお控えくださいませ。
ついにやってきた対決の日…!!
「……痛い気がする」
最初は“気がする”だったのに、数十分後には
「痛い… … 痛い…… 痛い…… 」
寝ようとしても寝られない。

「陣痛が10分間隔になったら病院へ」と言われていたのでじっと待つものの、
中々そこまでは至らずで…
そうして気づけば―
朝。🐔🌞
「寝てへん……」
徹夜でダメージを負った体を引きずりつつ、朝6時、ジョンに連れられて病院🏥へイン。
想定の範囲外
👩⚕️「は〜い失礼します……うん、子宮口はまだ3割しか開いてないですね。
まだまだですよ〜!」
30代後半、実質徹夜。
この時点で体力・メンタル共にほぼゼロ。
コロナ禍で付き添いは不可。
病室には私ひとり。
痛みは刻一刻と強まり、理性という名の盾は完全に崩壊🤪
地獄の耐久レース
痛すぎて全然ラマーズ法(ヒッ・ヒッ・フーのやつ)が出来ない。
痛みが最上級に来ているタイミングで、「フー」の吐く呼吸を使って痛みを逃がすのである。
そう、呼吸を制しないと鬼には勝てない。
(引用元:https://kimetsu.com/anime/news/?id=52476)
出産が、鬼殺隊の最終選別試験だったなんて……😱。
数時間後、大声で叫び続け過呼吸寸前🤪の私に、先生の優しいけど鋭い一言。
「痛みに弱いんだったら無痛分娩にしてくれたらよかったのに〜」
その後、激しい痛みに耐えながら、背中を丸めて脊髄近くに麻酔の針を通されるときは、
崖の上の平均台を渡っているような緊張感でした。

そう、結局、先生にご迷惑をかけ、無痛分娩に切り替えてもらったんです。
麻酔もできるスーパー産婦人科医だったんです😿
そうしたら、痛みはあるけど我慢できる範囲に落ち付いて…、
あとはフルマックスでイキむ!!!

出ない!!
吸引や!!!!(赤ちゃんの頭を掃除機みたいので引っ張り出すやつ)
出ろぉぉぉぉ
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すぽん

(👆吸引されて頭がコーンヘッド)
その瞬間、これまでの壮絶な痛みや
体全体を支配していた緊急事態感は無くなり、
放心。。 おわった・・・・・。
👍
病院に入ってから約8時間。
初産婦の平均は12~24時間らしいので、客観的には“超安産”。
でもね……
実感としては、完敗だった。(個人の感想です)
いったい何に負けたのかは分からない。
ただ、何かとの戦いに負けた気がした。
そして…
生まれた赤ちゃんは可愛い🤱。
ボロボロの体に、24時間ずーーっと様子見してなきゃいけない、
電源オフなんて出来ない存在👶が急にできたことで、
敗北感は意識の遠くに行ってしまった。
しかし、子供が順調に育ちだしたことを実感できた頃、
その思いはまたやってきたのだった。
「まだ戦いは終わっていない👹」

ダダンダンダダン……
